旧堺灯台(国指定史跡) 2009・2.2
2009年 02月 02日
「史跡旧堺燈台」説明板より
堺旧突端に位置する旧境燈台は、明治10(1877)年に建築された建物です。
所在を変えずに現存する木造洋式燈台としては、わが国で最も古いものののひとつとして昭和47(1972)年に国の史跡に指定されています。
建築にあたっては、土台の石積は旧堺港の港湾整備とあわせて備前国(現在の岡山県)出身の継国真吉がたずさわり建築工事については、堺在住の大工大眉佐太郎が行いました。
また灯部の点灯機械は、横浜の燈台寮よりバービエール社(フランス)の機械を購入し、英国人技師ビクトルストーンが行いました。建築費2125円、点灯機会購入には約360円を要しました。それらの建築費は、堺市民(当時は堺県)の寄付と堺県の補助金によりまかなわれたことが知られます。
その後、約100年大坂湾を照らしましたが、沖に向って広がる埋め立てのため、その役目を果たさなくなり、昭和43(1968)年にはその灯りを消すことになりました。平成19年に完了した保存修理工事では、内国勧業博覧会後リゾート地として大浜一帯が賑わった明治時代の末から戦前の燈台の姿へ復原整備を行いました。
by mekkemonn
| 2009-02-02 21:00
| 小さな旅